野球肘Q&A

1.症例1

野球肘には色々なタイプがありますが、当院に来院される患者様では「外側障害」に比べて圧倒的に「内側障害」のほうが多数です。国内の調査でも内側型が50~60%もしくは70%以上と言う報告が多い様です。内側障害にも種類がありますが、今回はその中でも剥離骨折タイプです。

患者様は来院時、中学1年生。
2月14日、初診時の画像(↓)(肘関節内側の長軸)です。

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向かって左側の患側(投球側の右肘)では、矢印の先で骨皮質の不連続があります。
直後に、紹介先の整形外科にてレントゲン撮影があり、剥離骨折タイプと診断されました。
腫脹(はれ)など外見上の変化は見られません。(↓)

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もちろん当分は「ノースロー」となります。
遠投をした際に「バキッ!」と感じたそうです。

十分に完全回復できる状態です。
定期的な専門整形外科でのチェックと当院でのリハビリテーション実施となりました。

その後、整形外科専門医からレントゲンの結果無事に癒合が確認された旨、報告を頂きました。

4月1日、癒合(治癒)後の画像(↓)です。

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右肘のみの画像ですが、矢印先の「すきま」が十分に狭くなり、内側側副靭帯MCL(尺側側副靭帯UCL)の描出も改善されています。以降は投球も解禁。
専門整形外科での定期チェックは修了し、今後は当院でフォーム改善を目的としたストレングストレーニング実施(専門医の指導に従う)に至りました。
本人のセルフモチベーションも高く積極的に取り組んで頂けました。もちろん肘に関しては痛みなどの症状は見られません。